ムジーク

勝手気ままに綴る音楽ブログ

レビュー

【1曲レビュー】Tempalay "大東京万博"

2020年2月26日、Tempalayの新曲"大東京万博"がリリースされた。 相変わらずの異国情緒溢れるサウンドに酔いしれてしまう…。今作はイントロから二胡がフィーチャーされ、より全体的にオリエンタルなサウンドに仕上がっている印象。 レトロなギター・サウンド…

【1曲レビュー】DAOKO "御伽の街"

ちょっと聴かないでいるうちに、すごいことになっていた。DAOKOの新曲"御伽(おとぎ)の街"の話である。 とりあえずMVを観て欲しい。まずサムネイルからキマってやがる。 鮮烈な色づかい、レトロな8bitやVHSのノイズ、そこに交錯する幾何学的なヴィジュアル・…

「C」の先へ - Base Ball Bear『C3』レビュー

2020年1月22日。年が明けて間もなく、早くも僕にとって大切な作品がリリースされた。Base Ball Bearのニューアルバム、『C3』。 思えば、音楽を熱心に聴き始めた高校生の頃から10年以上ずっとCDを買い続けているアーティストは、もうほとんどいない。挙げる…

Best Albums of Japan 2019

遅ればせながら、弊ブログを運営する2人が選出した2019年の邦楽ベストアルバムを発表いたします。完全に個人的な好みに準拠していますが、それがイコール『ムジーク』の色だと考えていただければと思います。 以下、それぞれコメントをつけました。全25枚で…

【1曲レビュー】Luby Sparks "Somewhere"

Luby Sparksが約1年ぶりのシングル『Somewhere』をリリースした。 『Somewhere』ジャケット 2018年1月、『Luby Sparks』でデビューを飾った彼ら。スーパーカーの『スリーアウトチェンジ』を「意図的」になぞるような青くドリーミーなシューゲイズサウンドを…

本当の自分は誰にもあげない - 羊文学『きらめき』レビュー

7月3日。2019年もB面に差し掛かって程なく、羊文学の新作『きらめき』が届けられた。 羊文学は、昨年リリースした1st アルバム『若者たちへ』に代表されるように、若者の心象風景を描き出すことに関しては本当に長けている。絶対的な塩塚モエカ(Vo. G.)とい…

追憶のゼロ年代10選

どうやら平成が終わってしまうらしい。どこを見渡しても「平成最後」というフレーズが跋扈しており、次は「令和最初」かと思うと、ああもうたくさんだと思わなくもない。が、今回はあえてそれにあやかってみよう。 筆者は平成4年生まれであり、ゼロ年代こそ…

或るシュルレアリストの午後 - 君島大空『午後の反射光』レビュー

レビューって難しい。レビューを書く度にそう思う。それに加えて、今から数週間前に初めて名前を聞きましたレベルのアーティストについて綴ろうとしている。浅はかな知識で挑むものだから緊張する。どうか甘めにみてほしい。 最近ツイッターでよく目にするシ…

使徒、襲来 / ANGELS' ATTACK - THE NOVEMBERS『ANGELS』レビュー

再生ボタンを押した瞬間、このアルバムが傑作であることを確信した。THE NOVEMBERS 7枚目のシン・アルバム『ANGELS』。 オルタナティヴ・ロック、ゴシック・ロック、インダストリアル・ロック、ヴィジュアル系、シューゲイザー、歌謡曲…。様々なジャンルが頭…